【北中城】沖縄県の北中城中学校生徒会はこのほど、学校入り口の交差点に交通安全を訴える看板を設置した。看板の標語は生徒から募集したものから選ばれ、生徒が中心になって看板を手作りした。村内の国指定重要文化財・中村家住宅の建築技法も取り入れた。
1月23日に除幕式があり、生徒会長の後藤亜和(あや)さん(3年)は「完成できたのは、たくさんの生徒や地域の方の協力のおかげ。通学路での事件や事故が一件でも減ってほしい」とあいさつした。
保護者で1級建築士の後藤道雄さんが設計を助言した。くぎを一本も使わず、中村家住宅の台所に使われている無双窓を付けた。板をずらすと「交通安全」の文字が「ようこそ北中へ」に変わる。
標語の文字は生徒が彫刻刀で彫った。標語の板は表に「すれちがう 近所の人に ごあいさつ」とあり、裏返すと「雨の日も 歩いて楽し 通学路」となっている。沖縄産の瓦屋根の上にはシーサーの家族が載っている。