43キロ思い出つなぐ 恩納小6年、ナイトウオーク挑戦 本部町浜元―恩納村恩納


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本部町から歩き、14時間半かけて恩納小学校の正門に到着した児童ら=24日、恩納村立恩納小学校の正門

 【恩納】小学校最後の思い出をつくろうと、沖縄県恩納村立恩納小学校の6年生49人が23、24の両日、14時間半かけて本部町から恩納小学校までの約43キロを歩く「ナイトウオーク」に挑戦した。疲労や眠気に耐えながら、ゴールの恩納小に着いた児童らは「自信が付いた」「疲れたけど、楽しかった」などと話した。

 恩納小では6年前から「ナイトウオーク」として、卒業を間近に控えた6年生が本部町浜元のもとぶ元気村から恩納小学校まで夜通しで歩いている。

 出発の23日、通常通りの授業を終えた児童らはもとぶ元気村に移動し、午後6時15分に元気村を出発した。ナイトウオークを安全に実施するため、先生と保護者約50人が児童と共に歩き、交通整理や休憩時の食事などを用意した。

 24日午前8時ごろ、先頭を歩いていた児童が恩納小に到着し、全員がそろった午前8時50分ごろに一斉に正門をくぐりゴールした。

 大城遙幸(はるき)さん(12)は「途中で足がつったが、諦めずにゴールできた。小学生最後のとても良い思い出になった」と話した。

 1組担任の屋宇光(おく・たかみつ)教諭(33)は「疲れや眠気を乗り越えて、歩いた子どもたちを誇りに思う」と話した。2組担任の知花未来教諭(34)は「ナイトウオークが成功したのは子どもたちの努力と協力してくれた父母のおかげ。子どもたちはこの経験を忘れず、人生に生かしてほしい」と話した。