瓢箪、大きくな~れ 置物や貯金箱に加工 伊江島の島袋さん


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加工した瓢箪と島袋正徳さん=6日、伊江村川平区の畑

 【伊江】「瓢箪(ひょうたん)三つで三拍(三瓢)子そろって縁起が良い、六つで無病(六瓢)息災」などといわれ、縁起物として知られている瓢箪が沖縄県伊江村の郵便局の近くの畑に実り、道行く人の目を楽しませている。育てているのは、東江前区在住の島袋正徳さん(63)だ。

 島袋さんは「今年は『大瓢(おおひょう)』や『天下一』、『千成』の3種類の瓢箪を植えた。

 瓢箪は大きさや形が売りだが、今年はいろんな形、種類を育てている」と話す。また「形が良くない瓢箪でもそれなりにユニークで用途がある。収穫し加工した瓢箪は、絵を描いたり、置物にしたり、貯金箱にしたり、シェードランプなどにしたりして楽しんでいる」という。

 瓢箪は加工に時間がかかる。ドリルで先端に穴を開け、1週間ほど水につけて発酵させ果肉部分を除去する。さらに、陰干しし2週間ほど乾燥させたものが、容器として水筒や酒の貯蔵に利用されている。また、未成熟な瓢箪は発酵の過程で腐れてしまい加工できないという。

 島袋さんは「今年は収穫の時期は7月初旬あたりだと思う。葉っぱの色がそれを教えてくれる」と楽しそうに話した。
 (知念光江通信員)