ケースから勢いよく飛び出し、やんばるの森に向かって走り出すヤンバルクイナ =8日、国頭村

 【国頭】環境省やんばる自然保護官事務所とNPO法人どうぶつたちの病院沖縄は8日、5月から6月にかけて国頭村の宜名真と辺戸で保護された、絶滅危惧種のヤンバルクイナ2羽を放鳥した。


 5月26日に辺戸で保護した個体は、交通事故に遭い、全身を打撲し気絶していた。6月5日に宜名真で保護した個体はシークヮーサー畑にある雨水が入った容器の中でおぼれていた。農家の崎濱秀雄さん(77)が発見した。それぞれやんばる自然保護官事務所が保護し、どうぶつたちの病院沖縄で治療を受けた。

 2羽は保護された場所の近くで放された。宜名真で崎濱さんは「発見した時はとても弱っていた。今日、元気に森に向かって走る姿を見て安心した」と話した。辺戸では近くにある北国小学校の児童らが立ち会った。浦崎未安さん(7)=北国小2年=は「無事におうちに帰って、家族と生活してほしい」と話した。小野宏治上席自然保護官は「子育て中のヤンバルクイナはひなのために無我夢中で餌を探す。野生生物の生活圏を車などで走行するときは、注意を払ってほしい」と呼び掛けた。