子ガメ よちよち海原へ 沖縄・大宜味


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ふ化したばかりのアカウミガメ=14日午後8時半、大宜味村根路銘の海岸

 【大宜味】大宜味村の海岸で14日夜、アカウミガメ90匹余りがふ化した。卵の殻を破り地中から、懸命に手足をばたつかせて地上に出たカメの赤ちゃんは、地域の人々の「頑張れ」の声援に見送られ、海へと旅立っていった。

 子ガメたちを見守っていった日本ウミガメ協議会の米須邦雄さん(64)によると、ふ化は午後6時半ごろからおよそ3時間ほど続いた。次々と地中に出てくるわずか数センチほどのカメに「かわいい」との歓声が上がった。

 娘と共に観察していた高良耕平さん(36)は、親ガメの産卵も見届けていた。「子どもたちが目の前で元気に海に帰っていく姿が見られて、本当に感動した」と話した。娘の圭ちゃん(3)は「かわいかった」と笑顔を見せた。