海の運動会 笑顔満開 渡名喜で第100回


社会
この記事を書いた人 大森 茂夫
水上運動会名物の水中騎馬戦で保護者や教員にかつがれ、互いの紅白帽を取ろうと手を伸ばす渡名喜小中学校の児童や生徒ら=15日午前、渡名喜村のあがり浜

 【渡名喜】渡名喜幼小中学校で「第100回水上運動会」(同実行委員会主催)が15日、渡名喜島のあがり浜で開催された。1919年から続く大会で、島民約380人の島に多くの島出身者らが応援に駆け付け、会場には約600人が集まった。子どもたちは、水中騎馬戦や持久泳などで競った。水中綱引きなど島民参加の種目もあり、大いに盛り上がった。

 100回の節目を迎えた大会は、雲一つない晴れ渡った青空に恵まれた。「100%の笑顔で つなげ未来へ希望のバトン」をテーマに、28人の園児・児童・生徒が島民と一緒に汗を流して楽しんだ。

 この日は潮流が早く、波も少し高めだったが、子どもたちは5月末から重ねた泳ぎの成果を発揮し、400メートル以上の持久泳や潜水泳などを披露した。

 渡名喜村の上原雅志教育長は「子どもたちの努力と、それを大切に思う村民の心がこの大会の成功につながった。つながりを大切にする心は継承され、伝統は続いていくだろう」と話した。