移民110周年祝う アルゼンチン友好協 那覇で式典


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「アルゼンチン共和国独立記念・沖縄県人移民110周年記念」を祝う参加者=15日、那覇市の県産業支援センター中ホール

 沖縄アルゼンチン友好協会(與座宏章会長)は15日、沖縄県那覇市の県産業支援センター中ホールで「アルゼンチン共和国独立記念・沖縄県人移民110周年記念祝賀会」を開いた。1908年に県人がアルゼンチンに移民して今年で110周年の節目を迎える。アルゼンチンのアラン・ベロー駐日特命全権大使やマルセラ・バローネ書記官をはじめ、沖縄パンアメリカン連合会の大山盛稔会長、日系移民ら会員など約100人が参加。日本、沖縄、アルゼンチンのさらなる友好と親睦を深めた。

 ベロー大使は「アルゼンチンと日本の外交樹立120周年の年。沖縄からの移民の皆さんはアルゼンチンの日系移民5万4千人の80%を占める大きなコミュニティーを築き、アルゼンチン社会を日々豊かにしてくれている。友好の絆がますます深まるよう共に歩んでいけたらうれしい」と県人の功績をたたえた。

 在アルゼンチン沖縄県人連合会の玉城智会長の祝辞が寄せられたほか、沖縄とアルゼンチンの友好関係に感謝し、感謝状を互いに贈呈した。同協会は大城眞幸さんと嶺井定一さんにも感謝状を贈った。

 また、日系2世で同協会理事の比嘉アンドレスさんが移民の歴史などについて講演した。県海邦養秀ネットワーク構築事業でアルゼンチンを訪問した、沖縄尚学高校2年の中川僚麻さんが体験談を語った。琉球舞踊や沖縄尚学高校地域研究部による伝統芸能などが会を盛り上げ、アルゼンチンの伝統料理や菓子も振る舞われた。カチャーシーも踊り、絆を深めた。
 (中川廣江通信員)