カヌー 沖縄水産、C4(500メートル)決勝へ 思い一つに大勝負挑む 東海高校総体


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男子カナディアンフォア500メートル準決勝 力強くゴールを目指す沖縄水産の(左から)大仲哲平、大久保大登、宮国志匠、玉城潤平=3日、岐阜県の長良川国際レガッタコース(大城直也撮影)

 カナディアンフォア(C4)500メートル準決勝に挑んだ沖縄水産3年の宮国志匠、大久保大登、玉城潤平、大仲哲平が1分47秒838の力漕を見せ、予選トップのタイムだった愛知県代表を抑えて、この組トップで決勝進出を決めた。高校最後の夏で頂点を目指す選手たち。「絶対に1位を取りたい」と声をそろえた。

 厳しい練習で培った4人の力強いストロークと、エース宮国が冷静に状況判断し指揮を執り、危なげなく予選を突破した。

 準決勝はスタートダッシュがうまくいかず出遅れてしまう。しかし、ボートの後方で舵取りを担う大仲が声で盛り立てて追い上げ、中盤辺りでトップに出た。終盤、徐々に距離を縮めてくる他チームを振り切ってそのままゴールした。

 宮国は「明日の決勝はスタートからトップに出るイメージで臨みたい」と意気込む。シングルと大久保と組むペアのそれぞれ準決勝も控え、3レースをこなす厳しい面もあるが、「体力的に影響はない」と表彰台を見据える。

 決勝を前に大仲は「強豪ぞろいだが全員でトップを取りたい」と気合十分。大久保は「最後までこぎきりたい」と気を引き締め、玉城も「自分は体力がない方で、きつい部分もあるが、ここまできたら優勝する」ときっぱり。4人は思いを一つに大勝負に挑む。

 (大城直也)