【沖縄】旧盆中日の24日、沖縄市宮里地域で約40年ぶりに地域の青年たちによるエイサーが復活した。三線や太鼓の力強い音に導かれ、窓から顔をのぞかせる人や駆け足で来る人など、多くの住民が見守った。
宮里青年会は40年以上前、予算の運用問題で休会に追い込まれた。地域住民から「エイサーを復活させてほしい」との声が多く、約4年の歳月をかけ、ことし5月正式に「青年部」として発足した。地域に資料が残っておらず、当時を知る青年会OBに曲を聞き取って譜面に起こし、青年らが自ら振り付けを考えた。
道ジュネーはかつての青年会もスタート地点にしていた本家(むーとぅやー)から始まった。青年部長を務める知花幹弥さん(25)は「道ジュネーがうまくいくよう、おじぃおばぁにも見守っていてほしい」と、住民たちの前で力強いエイサーの音を響かせた。
後輩の指導に携わる島田幸勇さん(71)は「また来年もエイサーができるよう願い、地域に感謝し最後まで頑張って」とエールを送った。
太鼓の音を聞き、駆け付けた名護清助さん(95)は妻に支えられながらも曲に合わせて口ずさみ、足でリズムを取った。「上等だね。私たちもここでエイサーやってたよ」と話し、当時の思い出と新しいスタートを切った青年部の姿を重ね拍手を送った。