豊作、島の繁栄祈願 竹富島 きょうまで種子取祭


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空手で闘う演技「腕棒」を披露する女性たち=25日、竹富町竹富島

 【竹富島=竹富】国の重要無形民俗文化財で600年以上の伝統がある沖縄県の竹富島の「種子取祭(タナドゥイ)」の奉納芸能が25日、同島の世持御嶽(ユームチオン)で始まった。まいた種が無事に育ち、豊作をもたらすことを祈願する竹富島最大の祭りで、島民や島出身者らが踊りや狂言などの芸能をささげ、島の繁栄を祈願した。会場には観光客など見物人も多く訪れ、伝統芸能を堪能した。奉納芸能は26日まで行われる。

 25日は御嶽前の庭で棒術や太鼓、馬に乗るしぐさを踊る「ンマヌシャー」、女性による空手の演技「腕棒」などが披露された。その後の舞台芸能では、多彩な踊りや狂言が奉納された。