花と音楽 奏でる二重奏 那覇で「華音コラボ」


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音楽に合わせて華やかな生け込みを披露した、芝田蘭翠県華道連盟会長(中央)=8日、那覇市泉崎の琉球新報ホール

 琉球新報新社屋落成を記念した舞台公演「華音(はなおと)コラボ」(県華道連盟主催、琉球新報社共催)が8日、沖縄県那覇市泉崎の琉球新報ホールで開かれた。琉球古典芸能と津軽三味線、八重山民謡、童謡など花と音楽とが共演した華やかな舞台が披露され、来場した400人の観客を魅了した。

 幕開けで、県華道連盟役員が花への感謝を込めて「花供養」を行った。津軽三味線奏者の高橋竹童さんらによる演奏などで花を添えた。メーンイベントは、県華道連盟の芝田蘭翠会長が歌に合わせて650本超の生花を生けるデモンストレーション。「人の愛・絆」をテーマに、グロリオサやカサブランカ、コチョウラン、アンスリウムなどのあでやかな花材を用いて、舞台を占めるほどの大作を仕上げ会場を沸かせた。

 二部はアナウンサーのいらみなぜんこさんによる童謡と語りが披露された。

いけばな展開幕

 第42回諸流選抜いけばな展が8日、那覇市泉崎の琉球新報2階ギャラリーで始まった。県華道連盟に加盟する10流派が82点を出瓶(しゅっぺい)、多数が来場して、秋を彩る華やかな作品の鑑賞を楽しんだ。9日まで。

 琉球新報新社屋の落成を記念して開催。開幕セレモニーでは、芝田蘭翠会長が「新ホールで開催することもあり、今回の展示は連盟としても新たな気持ちで取り組んだ。多くの人に鑑賞を楽しんでほしい」とあいさつした。

 作品には月桃の実やソテツなど沖縄の花材も多く用いられたが、沖縄では普段目にすることのできない紅葉を生けた作品もあり、多くの来場者の目を引いていた。

 いけばな展は午前10時~午後8時まで。当日券は500円。