暖か 冬至の夕日 沖縄県内各地で夏日


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くり抜かれた城門越しに沈み行く冬至の太陽を浴びて深呼吸する女性=22日午後4時23分ごろ、南城市の玉城城跡(ジャン松元撮影)

 年間で最も昼の時間が短い「冬至」の22日、沖縄地方は高気圧に覆われ、広範囲で青空が広がった。宮古島市下地では平年を6・4度上回る28・0度、那覇市でも26度を超えるなど県内各地で夏日となり、汗ばむほどの陽気となった。

 南城市の玉城城跡では、岩石をくり抜いた城門の空間を夕方の太陽が真っすぐに通り抜けて城外を照らす神秘的な光景が見られた。

 同城跡では「夏至」に朝日が城門を通り拝所の香炉を照らすことで知られる。冬至には真逆に夕日が城門を通過して城外に照射する。

 ネットで情報を得て夕日を眺めに訪れた南城市の主婦(37)は「光が真っすぐに差し込んで来て気持ち良かった」と話し、時間の経過とともに移り変わる景観を楽しんでいた。