沖縄の海草と言えばこれ! 磯の香りたっぷりの「アーサ」 北中城で初摘み式


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“アーサカット”を行い、豊作を祈願する参加者ら=22日、北中城村美崎沖の養殖場

 【北中城】沖縄県北中城村特産のアーサ(ヒトエグサ)の初摘み式が22日、北中城村美崎沖の養殖場で開かれた。村や佐敷中城漁業協同組合の関係者、村の健康長寿をPRする「美寿(みす)きたなかぐすく」のメンバーらが参加した。参加者らがテープカットならぬ“アーサカット”で旬入り宣言し、豊作と漁の安全を願った。

 同組合北中城支所によると、今年は台風の影響などにより、種付きが良く、豊作だという。昨年度の39トンを超える40トン以上を見込んでいる。4月中旬頃までに収穫されたアーサはスープなどに加工し、販売する。

 岩元清一支所長は「北中城村産のアーサの新物をぜひご賞味いただきたい」とあいさつした。新垣邦男村長は「県内で一番の収穫量となっている。今後は全国にもPRしていきたい」と意気込んだ。

 初摘み後、美寿きたなかぐすくの3人や新垣村長らは新商品の乾燥アーサが入ったお茶漬けなどを試食。「美寿ちむぢゅらさ」の界トミさん(84)=村安谷屋=は「アーサは何にしてもおいしい。健康と美の秘訣(ひけつ)だ」と舌鼓を打った。