情報処理 極めた3年 首里東高・高良さん 検定全8種目1級、特別賞


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県内の高校生で初めて会長特別賞を受賞した首里東高校の高良一作さん(中央)と家族=1日、那覇市の首里東高校(田中芳撮影)

 沖縄県内各高校で卒業式が行われた1日、家族や後輩から花束やお菓子の首飾りを掛けられ、祝福される卒業生の中にうれしそうに賞状を抱える高良一作さん(18)=首里東高=の姿があった。日本情報処理検定協会が主催する検定全8種目で1級を取得し、県内高校生初の同協会会長特別賞を受賞した。卒業後、4月からは通信のサイバー大学で学ぶ。「高校は楽しくてあっという間だった。大学でも頑張ってパソコンの知識を磨きたい」と意気込む。

 「小さなころからパソコンが好きだった」と言う高良さん。小学4年生のころからアルファベットが書かれている下敷きでローマ字を覚え、キーボードを打つようになった。独学で覚えたタイピングは「正しい手の位置ではない」と言うが、高校生になるころには10分間で1200文字を打てるようになった。

 情報担当の教諭に勧められて受け始めた検定は「熱心な指導のおかげ」(高良さん)であれよあれよと合格。2年生の終わりまでには1級を5種取得した。最後に受験した情報処理技能検定(データベース)は「不安とプレシャーで震えた」と話すが、見事合格し、県内高校生初の快挙を手にした。

 将来の夢はシステムエンジニア。「人工知能に携わる仕事がしたいな」と語る高良さんを卒業式に駆けつけた両親、祖母、兄が笑顔で見守った。(新垣若菜)