【那覇】沖縄県那覇市首里末吉町の新垣昌子さん(71)の自宅の庭のテッポウユリが一株に約40輪の花を咲かせた。新垣さんは「こんなに咲くとは思ってなかった」と驚いた。「帯化現象」と呼ばれる突然変異で、近所の人も珍しがって写真を撮りに来るという。
6年前に友人からもらったテッポウユリの株を3株から育て始めた。今では約50株に増え、中には約2メートルの高さの株もある。テッポウユリは一株に5~10輪の花が咲くため、これだけの花が咲くことは珍しい。
東南植物楽園のガイドチームの仲井間歩さんは「昆虫が植物の成長点を傷つけたり、特定の菌類の影響を受けたことなどが考えられるのではないか。植物に悪影響はなく、来年は通常の姿に戻るだろう」と説明した。
新垣さんは「朝夕には香りも漂う。花を見るとほっとするが、これ以上咲かれると困るね」と冗談交じりに話した。