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のどあめが綿あめに 沖縄・奥武島の女性が考案 おいしく鼻通り改善と評判 脳性まひの息子がヒントに

(左から)「ミント味」「レインボー」「バター味」「コーヒー味」の綿あめ

 【南城】沖縄県南城市の奥武島で奥田ちありさん(36)が販売する「のどあめ綿あめ」が話題になっている。ミント味の綿あめで、少量を口にするだけで鼻通りが良くなり、蓄膿(ちくのう)症の子を持つ親やラジオパーソナリティーを中心に人気が広がっている。「この子たちがいなければ生まれなかった商品」と話す奥田さんの隣には、脳性まひのある息子の騎士(ないと)君(6)と、双子の兄、藍士(あいと)君(6)がいた。


のどあめで作った綿あめを食べてうれしそうにする騎士君(中央)と、藍士君(左端)と、奥田ちありさん=6月、南城市の奥武島

 2人は2千グラムにも満たない未熟児で生まれ、約2カ月を新生児室で過ごした。騎士君は脳性まひの診断を受けた。「2人ともやんちゃぼうずでいとおしい」。奥田さんは愛情たっぷりに子育てする一方で、働きたい気持ちも大きかった。イベント好きな奥田さんは、キッチンカー(移動販売車)でかき氷や綿あめを販売したいと考え、夫の協力を得て約4年前から少しずつ準備を進めた。

 綿あめは、数十種類のあめ玉を試して「バター味」「レインボー」「コーヒー味」を作った。商品作りをする奥田さんのそばで、藍士君があめ玉をつまみ食いした。騎士君も食べたそうにするが、喉に詰まらせる危険があり食べさせることができない。「綿あめなら食べていいよ」。ふと思い付き、のどあめで綿あめを作った。騎士君がパクッと食べると、鼻づまりが良くなり、楽に呼吸ができた。それからは騎士君のお気に入りのおやつになった。

 のどあめで作った「ミント味」も商品に加え、現在は土日の正午から午後5時まで、奥武島の中本鮮魚てんぷら店周辺で販売している。雨天時は開店していない場合もある。1個500円(税込み)。「いつか病院や介護施設にも置けるといいな」と話している。