「歴史的一瞬に立ち会えた」 小野伸二、琉球―横浜FC戦に初出場 注目カードに過去最多の動員数 スタジアムは熱気と興奮


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 サッカーJ2・FC琉球―横浜FC戦の後半20分、交代ボードに小野伸二選手の投入を示す「7」が点灯した。日本のサッカー界をけん引してきた“天才”がベンガラ色のユニホームを着けて沖縄のピッチに立つと、大きな歓声と指笛が鳴り響いた。

小野伸二らのプレーを見ようとスタンドを埋め尽くした大勢の観客=17日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(喜瀬守昭撮影)

 小野選手、横浜の三浦知良選手、中村俊輔選手と、スーパースターが集まる注目カード。プレーを一目見ようと、FC琉球が昨年のJ2昇格を決めたホーム群馬戦の7810人を大幅に上回る、1万2019人の観客が沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムに駆け付けた。チーム発足17年目で過去最多の観客数に、会場はこれまでにないほど熱気と興奮に包まれた。三浦、中村両選手の出場は残念ながらなかった。

 小野選手が鮮やかな足技を披露するたびに、会場からは「おー」と歓声が上がった。試合は1―3で敗れたが、サポーター歴5年の新垣和男さん(53)=読谷村=は「沖縄のサッカー界が変わる、歴史的一瞬に立ち合えた」と興奮冷めやらぬ様子。潮平浩宣さん(36)=豊見城市=は「琉球であまりないプレーも見ることができた。(新加入の)ハモン選手も積極性があって今後が楽しみ」と期待を込めた。