【アルゼンチン】料理と礼儀作法学ぶ/沖県連が初の文化講座


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約100人が出席して開かれた「東洋と西洋の礼儀作法」講演会=県人連合会館

 在亜沖縄県人連合会(屋宜宣太郎会長)の文化講座が2日、連合会館で開かれた。かねて企画されていたもので、今回が初の開催となった。
 まず午後2時から4時までは料理講座(岩間アンヘリカ講師)を開催し、約60人が出席した。講師があらかじめ巻きずし、にぎりずし、ばらずしを作ってきて、その作り方を手で実演しながら受講者に教えていた。
 1世にとっては知りすぎるほど当たり前の事柄だったが、2世たちにとっては、大変興味深いことだったようで、熱心に学んでいた。

 5時からは東洋と西洋の礼儀作法の講演が開催された。受講者は約100人。講師はJICA派遣のシニアボランティア能地泰規さん(礼法小笠原流師範・小笠原流家茶道古流奥伝)、崎間かおる・ジーンさん、横濱ノルマさん(裏千家アルゼンチン支部長)の3人が務めた。
 仲村渠ノミーナさんを通訳に、能地さんが日本の食事の礼法を講演した。「日本は食事のとき、まずおはしを抜きにしては考えられない」と言い、はしは最初は神が使用する道具であったという。それを人間が後で使用するようになったのだと話し始め、使用の仕方や食べ方などを詳しく講演した。
 横濱さんと崎間さんは西洋の礼法をコップなどの道具を用いて水やワイン、そしてシャンパンなどの飲み方、食事のとり方などを話した。
 (新垣善太郎通信員)