古里の歌、言葉で歓迎 世界のウチナーンチュ大会、童謡披露へ練習励む


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 【中部】中部地区の三つの童謡・唱歌サークルで構成する「沖縄童謡唱歌を歌う会」(伊良皆善子代表)は第5回世界のウチナーンチュ大会に出演し、童謡で県系人を迎える。出演者たちは「遠い地にいても、童謡は古里を思い出す心の支えだ」と話し、訪れる県系人たちに郷愁の音色を届けようと最終仕上げに励んだ。

 出演するのは童謡サークルしゃぼん玉(沖縄市、伊良皆代表)、合唱団いずみ(同市、渡久地美智子代表)、歌声サークルわらべ(うるま市、東江良子代表)の3グループ・約90人。出演は14日、会場は沖縄セルラースタジアム那覇で、「七つの子」「海」「汗水節」「紅葉」などの童謡・唱歌を披露する。
 伊良皆さんは、1994年のボリビア移民40周年祭や98年のブラジル移民90周年祭にも参加し、童謡コンサートを開催した。会場では南米行きの船で「海は広いな大きいな」で始まる「海」を歌ったという思い出を話し、感謝の言葉を述べる人や、40~50年ぶりに聞く歌に涙を浮かべて大合唱する男の人もいたという。
 伊良皆さんは「移民1世だけでなく2世、3世の人たちも童謡や唱歌には古里への思いをはせる」と話し、県系人たちを歌声で歓迎しようと意気込んだ。

英文へ→Nursery rhymes to be sung to welcome Uchinanchu from all around the world