パソコン甲子園 沖縄高専が2冠


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パソコン甲子園グランプリのメダルを手に喜ぶ(左から)正木さん、久松さん、照屋さん、呉屋さん、西原さん=15日、名護市辺野古の沖縄高専

 【名護】10、11日に福島県会津若松市で開かれたパソコン甲子園2012(主催・会津大、福島県、全国高校パソコンコンクール実行委員会)で、国立沖縄工業高等専門学校の2グループが「デジタルコンテンツ」「モバイル」の2部門でグランプリを獲得した。同校のグランプリは2007、08年の「デジタルコンテンツ」に続き4年ぶり3度目。

 グランプリは「デジタルコンテンツ」部門が久松航平さん(メディア情報工学科3年)、正木彩花さん(同)の短編アニメ「スポーツのすゝめ」。「モバイル」部門はランニングを支援するスマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)用アプリケーションを作った西原希咲さん(同2年)、照屋大地さん(同3年)、呉屋寛裕さん(同)が全国の頂点に立った。
 2部門ともスポーツがテーマ。久松さんらの作品は、走り高跳びの選手が顔も名前も知らないライバルと記録を通して心を通わせる物語が審査員から「映画のよう」と絶賛された。久松さんと正木さんは「ライバルを思いやる気持ちを伝えたかった」と話した。
 ランニング支援アプリは、個人に合わせたペース配分を電子音で教えてくれる。走った時間や距離を基に、経験値がたまると成長するアバター(キャラクター)などの機能があり、走る楽しみを実感できる。チームリーダーの照屋さんは「仲間が頑張ったおかげで、一人でも欠けたらできなかった」と喜んだ。
 パソコン甲子園には今年、4部門に全国の高校、高専から1770人(579チーム)の応募があった。