ヤンバルクイナ仲良く 大宜味でつがい12年ぶり確認


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
大保ダム周辺で確認されたヤンバルクイナのつがい=1日、大宜味村(NPO法人どうぶつたちの病院沖縄提供)

 大宜味村の大保ダム流域でこのほど、ヤンバルクイナのつがいが確認された。環境省やんばる野生生物保護センターによると、クイナ生息域は同村北部が南限で、同ダム周辺での確認は、少なくとも2000年以来12年ぶりとなる。関係者はマングース防除策が奏功していると指摘し「繁殖期が楽しみ」と期待している。

 つがいのヤンバルクイナは10月30日にNPO法人どうぶつたちの病院沖縄(うるま市)が確認した。同NPOによると、大保ダム流域には10年ごろからオス1羽が生息していたとみられ、メスとみられる1羽が北の生息域から移動して、つがいになったとみている。
 同病院の金城道男副理事長は「つがいが見つかったことは、マングースの防除策が効果を発揮していることが分かる」と指摘した。

英文へ→Pair of Yambaru kuina found in Ogimi for the first time in 12 years