ガードレールで一休み ヤンバルクイナ


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ガードレールで休むヤンバルクイナ=5日午後7時半すぎ、国頭村の県道70号(山城博明撮影)

 5日午後7時半すぎ、国頭村の県道70号のガードレールで国の天然記念物ヤンバルクイナ1羽が休んでいるのが目撃された。現場は、ライトをつけた車両が頻繁に往来する道路。

 乗用車で走行中、ヤンバルクイナが突然車のライトに浮かび上がってきた。ガードレールの高さは約80センチ。スピードを落として接近、約25メートル離れた車内から500ミリの望遠レンズで撮影した。カメラのシャッター音に気付いてガードレールの上を移動する様子も見られた。
 野生動物の生態に詳しい「NPО法人どうぶつたちの病院沖縄」の理事長・長嶺隆さん(49)は「本来、ヤンバルクイナは木やガードレールなど安心して眠れる場所であれば、どこにでも休息する。ユニークな生態だ。地元住民からの目撃情報はあるが、撮影されたのはまれだ」と話した。
 5日は、午前中小雨が残り、午後からは汗ばむ陽気となり、夜は現場近くの道路ではヒメハブやアカマタなど6匹も道路を横断していた。
(山城博明)