周囲の支えが強さに 金メダルの小原さん、県内で交流


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<レスリング>子どもたちの前で金メダルを掲げる小原日登美(右から2人目)さんと夫康司さん(右)=3日、浦添工業高校レスリング場

 昨年のロンドン五輪女子レスリング48キロ級の金メダリスト小原日登美さんが3日、浦添工業高校を訪れ、合同練習に励むちびっこレスリングクラブの子どもらと交流した。

県内5クラブの4歳から中学3年生、同高レスリング部の選手ら約60人が小原さんと夫の康司さんを出迎えた。
 「どうやったら強くなれるんですか」と質問したカデナクラブの仲本大夏君(8)は「勝てないときも諦めないこと」との答えを聞き「僕も一番を目指してオリンピックに出る」と力強く宣言。屋比久すずさん(15)=嘉数中3年=は「緊張から試合ではがちがちになってしまうが、小原さんの話を聞いて、これからは落ち着いて自分のやってきたことを出そうと思った」と笑顔を見せた。
 小原さんは「小中学校では一度も優勝したことがなかったが、いつか世界で活躍する選手になろうと思っていた。1人の力は小さいが、支えてくれるたくさんの人と取ったメダルだと思った」と話し、感謝を忘れず競技に励むよう呼び掛けた。