やんばるの環境危惧 きょうから愛鳥週間


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<愛鳥週間>重点区間の看板の前を横断するヤンバルクイナ=9日午前7時すぎ、国頭村県道70号(山城博明撮影)

 野鳥や自然環境の保護を啓発する愛鳥週間が10日から始まる。貴重な野鳥が多く生息する沖縄本島北部・やんばるの森では、ノグチゲラやヤンバルクイナが子育てをする様子が見られた。

一方、ノグチゲラは道路沿いの木や本来営巣しない「タイワンハンノキ」への巣作りが確認されており、生息環境の悪化が危惧されている。
 9日午前、国頭村楚洲の県道70号では、国の天然記念物ヤンバルクイナが餌を求め道路を渡る姿が見られた。5月は繁殖期で交通事故も絶えない。環境省やんばる野生生物保護センターの山本以智人自然保護官は「法定速度を守って運転してほしい」と呼び掛けた。