クイナ、恋の季節 沖縄県写真協会・吉直さん撮影


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<愛鳥週間>ヤンバルクイナの雌の背後に飛び乗り交尾する雄=12日午前9時5分ごろ、本島北部の農道(吉直新一郎さん撮影)

 愛鳥週間が10日から始まる中、沖縄本島北部の農道で12日午前、国の天然記念物ヤンバルクイナのつがいが繁殖活動をする様子が確認された。沖縄県写真協会事務局長の吉直新一郎さん(60)=那覇市=が撮影に成功した。

 つがいのクイナが、雨上がりに地中からはい出てきたミミズを捕食した直後、雄が雌の背後に乗り、約10秒ほど交尾した。つがいはその後、森の中へ帰って行ったという。
 吉直さんは「繁殖期なので撮影を狙っていたが、4年ぶりに成功してうれしい。クイナが増えることを願っている」と喜んだ。一方、「今の時期は特につがいやひなも道路付近に姿を見せる。生息地の近くを運転する際は、交通ルールを守り、安全運転を心掛けてほしい」と訴えた。