大物ヒメハブ捕獲 眞喜志さん「ハブ酒にする」


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捕獲した大きなヒメハブを持つ眞喜志康弘さん=13日、名護市三原

 【名護】名護市三原のハブハンター眞喜志康弘さん(56)が12日夜、国頭村楚洲の林道沿いで体長84センチの大物ヒメハブを発見し、捕獲した。この道30年余の眞喜志さんは「長い間ハブを捕っているけど、こんなに大きいのは見たことがない。珍しいからハブ酒にする」と満面の笑みを見せた。

 ヒメハブはハブより小さく、通常体長40~50センチで、80センチを超えるのはまれ。見つかった個体は雌で体重約970グラム。眞喜志さんによると、1・6メートルを超えるハブと同じぐらいの重さだという。
 発見時は雨が降っており、50メートルほど離れた場所からもヒメハブの皮膚が光っている様子が見えたことから「でかいな」と思ったという眞喜志さん。ハブはさみ棒で捕獲した。
 ハブに詳しい県衛生環境研究所の寺田考紀さんは「ヒメハブはこれまでに1メートルくらいのものが見つかっているが、80センチを超えるのはめったにいない。かなり大きい」と語る。
 眞喜志さんは現在、捕獲したハブやヒメハブは研究用として九州大学生体防御医学研究所遺伝情報実験センターに送っているが、巨大なヒメハブについては「送るのはもったいない」と、ハブ酒にして保存する予定だ。