結んだ絆 世界つなぐ 若者大会閉幕 交流継続を確認


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4日間の日程を終え、絆を深めた第2回若者ウチナーンチュ大会の参加者=現地時間21日、米国ロサンゼルス市

 【米ロサンゼルス21日=島袋良太】第2回世界若者ウチナーンチュ大会は現地時間21日(日本時間22日)、4日間の日程を終え閉幕した。

9カ国から参加した県系の若者たちはこの日、小グループに分かれ大会の感想と今後の目標を語り合った。大会後もつながりを維持するために、帰国後もそれぞれの国・地域やインターネット上で交流や文化活動、勉強会などを続けていくことを確認した。
 閉幕後はバーベキューやステージショーで交流。カチャーシーの後、若者たちは別れを惜しみ、絆を確かめ合うように「イーヤーサーサ」「ハーイヤー」と叫び続けた。
 今回は伝統芸能、ウチナーグチ、基地問題などをテーマに、アイデンティティーを見詰め直し、互いを刺激し合う「学び」を重視した。世界若者ウチナーンチュ連合会沖縄本部の玉元三奈美代表は「つながりから何かを生み出す次のステップへ踏み出したい」と振り返った。
 アルゼンチンから参加したカカズ・セバスチャンさん(32)は「久しぶりにウチナーグチを聞いたとき、亡くなった祖母を思い出して涙が出そうだった。帰ったら他の県系人と体験を共有したい」と話した。沖縄から参加した並里咲子さん(19)=沖縄国際大2年=は「互いのルーツを語り合うことで移民の苦労を初めて知った。沖縄の伝統を学び、世界へ広げたい」と話した。