黒オオゴマダラ、県内初確認 新種か


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見つかった黒化型のオオゴマダラ(左)=25日、那覇市の大城安弘さん宅

 白黒のまだら模様が特徴的な日本最大のチョウ、オオゴマダラ(マダラチョウ科)の珍しい黒化型が25日までに見つかった。羽の9割以上が黒色で、農学博士で首里城下にチョウを翔(と)ばそう会の大城安弘会長は「これまで見つかった黒化型は羽の約6割が黒だった。

20~30万匹に1匹ぐらいで、新種といっても誰も疑わない」と述べた。
 知人を介して黒化型のオオゴマダラを知った大城さんによると、チョウは24日に羽化した雌で、さなぎは普通のオオゴマダラと変わらなかった。大城さんは「昆虫に関わって50年、オオゴマダラは2、3万匹育てたが、ここまでの黒化型は初めて。10万匹以上育った漫湖のちょうちょガーデンでも見たことがない」と話した。
英文へ→Black rice paper butterfly found for the first time in Okinawa