黒オオゴマダラが交尾 那覇市内で確認、産卵期待


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交尾する黒化型オオゴマダラの雌(左)=18日、那覇市の大城安弘さん宅のチョウ園(大城安弘さん提供)

 羽の表面が9割以上黒い、非常に珍しい黒化型オオゴマダラの交尾が18日、那覇市内で確認された。

交尾を成功させた農学博士で首里城下にチョウを翔ばそう会の大城安弘会長は「黒化型オオゴマダラの交尾を確認したのは世界初とみられる」と話した。20日現在、産卵までには至っていないが、今後、注目される。黒化型オオゴマダラ(雌)は9月24日に羽化し、大城さんが生態確認のため飼育を続けていた。
 オオゴマダラの雌の交尾は羽化後6~8日ごろ。黒化型のような異常個体には他のチョウが寄りつかないことが多く、大城さんも諦めかけた24日目に交尾した。交尾は18日の午前10時ごろから約8時間半続いた。大城さんは「今後、産卵に挑みたい」と意気込んだ。