宮古のサシバ飛来 5年ぶり3万羽超


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伊良部島で観察された2万羽を超えるサシバの群れ=13日、宮古島市の伊良部島

 【宮古島】県自然保護課と宮古野鳥の会は28日、8~21日に宮古島市内2カ所でサシバの飛来数を調査した結果、3万1833羽に達したと発表した。

3万羽を超えたのは2008年以来5年ぶりで、1990年以降では3度目。
 伊良部島では13日の1日だけで、日別では過去最多となる2万1343羽の飛来を確認した。台風23号、24号が相次いで襲来した影響で沖縄本島や奄美列島に滞留していたサシバが、一気に南下したためという。
 一方、宮古島では調査期間中に飛来したサシバが過去最少の646羽にとどまった。調査地の夕日が丘(松原墓地団地上)の土地改良で樹木が伐採されたほか、工事用車両の往来増が原因に考えられるという。県自然保護課などは「これではサシバは飛んで来られない。樹木を残すなどの工事方法に変えるべきだ」と指摘した。
英文へ→Over 30,000 grey-faced buzzards fly to Miyako