美里工に応援歌 ミヤギマモルさん制作、恩師・神谷監督へ


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美里工ナインのために作った応援歌「輝いて」を神谷嘉宗監督(右)に贈るミヤギマモルさん=22日、大阪市平野区(金良孝矢撮影)

 高校球児の聖地で輝くナインに力を-。石垣島在住の歌手ミヤギマモルさん(50)が、選抜高校野球大会に初出場する美里工業高校の応援歌「輝いて」を作った。同校の神谷嘉宗監督(58)が高校の恩師だった縁で実現。初戦を2日前に控えた22日には、大阪市内の飲食店でミヤギさんが神谷監督を前に生演奏で激励した。

 ミヤギさん自身も元高校球児。八重山高校3年時に神谷監督が赴任し、1年間指導を受けた。「選手を甘やかさず、一体感を大事にする先生だった」と振り返るミヤギさん。「俺が紅白に出るのが先か、先生が甲子園に行くのが先か、勝負しようか」。そんな話をしたこともあるという。
 卒業後も交流は続き、ことし2月中旬、神谷監督から打診され「輝いて」を制作。アルプススタンドでの演奏を想定し、明るく爽やかな曲調に仕上げた。「あの太陽(てぃだ)のように熱くなれ」の歌詞がお気に入りだという、野球部の高江洲大夢主将は「歌詞のようなチームを目指したい」と快進撃を誓い、ミヤギさんは「この曲で少しでも選手の士気が上がってくれればうれしい。選手も神谷先生も、とにかく楽しんでほしい」とエールを送る。
 美里工は24日の第2試合(午前11時半開始予定)で関東第一(東京)との初戦を迎える。「輝いて」は試合前のシートノック時に演奏される予定。インターネットの動画サイトでも視聴できる。(大城周子)