ヨナグニサン、恋の季節 羽化始まる


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羽化したばかりのヨナグニサンを手に取る松本幸太郎専門員=19日、与那国町のアヤミハビル館

 【与那国】与那国島に生息する世界最大級のガ、ヨナグニサン(与那国名アヤミハビル)が羽化の時期を迎えている。町のアヤミハビル館では15日に羽化した雌1匹と18日に羽化した雄1匹を展示。鳥と間違えそうなくらいの大きさに、来館者が驚いている。

 県指定天然記念物で、羽を広げた時の大きさは25センチ以上になる。成虫の寿命は短く、雄は4日、雌は9日しか生きられない。夜行性で、雄は雌を求めて飛び回るため、一晩でぼろぼろになるという。
 アヤミハビル館の松本幸太郎専門員によると、ことしは3月末から羽化が始まり、4月いっぱいまで見られる見込み。羽化の時期は年間4回あり、6~7月、8~9月、10~11月にも見られるという。
 松本専門員は「大きさで目立つが模様もきれいだ。羽の白い部分は実は透けていて美しい」と話した。
英文へ→Atlas moths’ love season begins on Yonaguni Island