「キョンキョン」3歳に 国頭村安田のヤンバルクイナ


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 【国頭】国頭村安田のヤンバルクイナ生態展示学習施設「クイナの森」で飼育されている雌のヤンバルクイナ「キョンキョン」が25日、3歳の誕生日を迎えた。この日はちょうど、地元の小学生が遠足で訪れており、キョンキョンの絵を描いたり、色紙にメッセージを書いたりして誕生日を祝った。

 キョンキョンがふ化したのは2011年4月25日。その6日前、村楚洲の牧草地で卵の時に見つかり、環境省の施設で保護された。
 当時、卵は五つあり、キョンキョンは最後に生まれた“末っ子”だという。クイナの森は昨年9月に開所。キョンキョンの名前は公募で、ことし2月に決まった。4羽は別の施設にいる。
 25日は安田、安波、奥、北国、佐手の5小学校がクイナの森などで遠足を実施。リースなどが飾り付けられたケージを見て、キョンキョンが誕生日を迎えたことを知った児童は「ハッピーバースデー。キョンキョン」と歌い、3歳を祝った。
 キョンキョンはヒカゲヘゴに登って羽繕いし、羽を広げて日なたぼっこをするなど喜んだ様子だった。児童はNPO法人やんばる地域活性サポートセンターの中根優さん(28)、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の江藤奈穂子さん(41)からヤンバルクイナの生態や特徴を学んだ。
 佐手小4年の宮城海志君(9)は「餌をもりもり食べて、長生きしてほしい」と笑った。

<誕生会>3歳になったヤンバルクイナのキョンキョンを観察する児童ら=25日、国頭村安田
羽を広げて日なたぼっこをするキョンキョン=25日、国頭村安田