琉球新報社 
【久米島】国内では非常に珍しいオレンジツグミのメスが１９日、久米島町シンリ浜で確認された。確認したのは千葉県在住の鳥研究家前原初子さん、一統さん夫妻。前原さんは環境省から委託を受けた山階鳥類研究所の鳥類標識調査の一環で来島した。
確認されたオレンジツグミは捕獲された後、行動範囲の把握など生態調査のために足に標識を付け放鳥された。オレンジツグミは観察記録の少ない鳥で、専門家によると日本では初めての標識放鳥となる。
中国南部からインドにかけて生息し、頭がオレンジ色、翼と尾が明るい灰色で雌は翼に白斑があるのが特徴。これまでに鹿児島県トカラ島で１度撮影記録があるのみで、今回の調査で久米島への飛来が確認された。
（中島徹也通信員）
英文へ→An orange-headed thrush spotted in Kumejima Town
