棚に商品「一安心」 離島船便再開、物資届く


社会
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<離島船便再開>空になっていた商品棚に次々と野菜を並べる店員=11日、宮古島市のサンエーショッピングタウン宮古食品館

 【渡嘉敷、宮古、八重山】台風8号の影響で欠航が続いていた渡嘉敷や宮古、八重山への船便が11日再開し、生鮮食品がスーパーに並んだ。住民たちは「ようやく一安心」とほっとした表情を見せた。

 宮古島市のサンエーショッピングタウン宮古食品館には朝から野菜などの生鮮食料品が次々搬入され、買い求める人でにぎわった。南風原正次店長は「1週間近く荷物が入ってこず、お客さまに不便をかけた。きょうでだいぶ商品がそろったが、通常の売り場に戻るのは週明けになりそう」と語った。
 港の消波ブロックが流されたため、船の入港を見合わせていた渡嘉敷島にも5日ぶりに定期船が入港した。松本好勝さん(69)は「4日間、冷凍してあった食材で何とかしのいだ。きょうやっと牛乳を買えた。ようやく一安心だ」と胸をなで下ろす。だが、区管理の共同アンテナが破損したため、テレビの地上波放送が見られず、携帯電話はつながらない。「5日たっても不便が続く。これが離島の泣きどころだ」とため息をついた。
 石垣島には11日午後、貨物船が入港し、5日ぶりに商品が入荷した。前瓦幸美さん(63)は「きょうまでないかと思っていたが安心した。陳列されてない商品もあったようだが、これからそろうと思う。台風が来ると離島はこんなもの」と苦笑いを浮かべた。