福島から越冬ゾウ 来月、こどもの国へ


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 【沖縄】暖かい沖縄で冬を越してもらおうと、福島県の東北サファリパークのアジアゾウ2頭が12月、沖縄市の沖縄こどもの国にやって来る。18日に沖縄市役所で、桑江朝千夫沖縄市長と東北サファリパークの熊久保信重代表が越冬支援の協定調印式を行った。

 東北サファリパークでは、2012年10月から「日本・ラオス親善ゾウ」として、ラオスのアジアゾウの雌、トンサイとブントーンの2頭を飼育している。福島の冬は最低気温がマイナス10度まで下がるといい、飼育室の暖房を15度に保つ必要がある。
 経費節減のほか、「元気な福島」を内外にアピールしようと、2頭は沖縄で越冬することになった。熊久保代表は「震災で避難している福島県民や沖縄の人にゾウの優しさ、かわいさ、楽しさを感じてほしい」と話した。
 沖縄にはラオス出身の3人のゾウ使いも滞在する。2頭はこどもの国で過ごす間、来場者を背中に乗せる「ゾウライド体験」などで活躍する予定だ。
英文へ→Fukushima zoo’s elephants to move to Okinawa during winter

来月、沖縄こどもの国に来るアジアゾウのトンサイ
来月、沖縄こどもの国に来るアジアゾウのブントーン