130キロ大物サメ釣り上げ 渡嘉敷漁港内


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渡嘉敷漁港内で釣り上げられた「ハナザメ」のメス=2日、渡嘉敷漁協

 【渡嘉敷】渡嘉敷漁協職員の我喜屋保さん(48)らが1日夕、渡嘉敷漁港内で体長230センチ、重さ約130キロの「ハナザメ」のメス(メジロザメ科)を釣り上げた。

 漁港内では以前から、地元漁師や漁協職員らがサメをたびたび目撃しており、この日も漁港内で泳いでいるのを発見。我喜屋さんがマグロの頭を丸ごと釣り針に掛け、投げ縄を午後5時半ごろ仕掛けておいたところゲット。同職員ら4人掛かりでサメと15分余り格闘の末、見事に仕留めた。
 我喜屋さんが胃の内容物を確認するため解剖したところ、捕獲されたハナザメは妊娠しており7匹の子ザメを確認した。ハナザメは熱帯、温帯の沿岸域水深30メートルほどの場所に生息し、体長は最大で3メートルほどとされ、人を襲ったという記録はない。
 我喜屋さんは「渡嘉敷港内で大きなサメの捕獲例がなく、魚を追って港内に入り込んだのでは」と興奮気味に話した。(米田英明通信員)