健康願い若水運ぶ 辺戸から首里城へ役伝


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
首里城への若水を運ぶために出発する役伝走者=21日、国頭村辺戸

 【国頭】国頭村の辺戸大川からくんだ若水を那覇市の首里城へ運び、新年の平和やウマンチュの健康長寿を祈る「首里城への若水献上役伝(えきでん)復活祭」(同実行委員会主催)が21日、村辺戸を出発した。28日に首里城で奉納祭が行われる。

 若水は、1998年に復活した「首里城お水取り行事」で辺戸大川からくまれており、ことしは20日に行われた。
 若水献上役伝は、琉球王朝時代に首里王府と各地の番所間で情報を伝達する「宿次(しゅくつぎ)」制度に着想を得て、首里城での奉納祭復活から15周年を記念して行われた。
 辺戸公民館での役伝出発式では、首里当蔵町青年会が旗頭を披露し嘉例(かりー)をつけた。首里振興会の嘉陽田詮副理事長が「首里城まで若水を届けてください。サーサーサーサー。カリー」と号令を掛け、役伝走者が出発した。