アガベ・ラン17年越し「やっと咲いた」 名護の民宿てるや


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17年を経て咲いた花を「多くの人に見てほしい」と語る照屋林一さん=4日、名護市二見

 【名護】名護市二見の民宿てるやで、17年前に植えられたアガベ・アテナータが花を咲かせ始めている。小さな花が根元から咲いていく様子に、民宿を経営する照屋林一さん(62)は「やっと咲いたから、たくさんの人に見てほしい」と語った。

 専門家によると、アガベ・アテナータはメキシコ原産で、開花に長い年月を要するリュウゼツランの仲間。苗は市販されている。
 照屋さんは17年前に知人から苗を譲り受け、民宿の敷地内に植えた。栽培は水やりを控えるぐらいで、自然のままにしていたという。二見は海岸に近く、台風時には強風に見舞われるが「ほっといたら立派に育った」という。
 2カ月前からつぼみがびっしりついた茎の部分が伸び始め、高さ2メートル以上に成長した。年末から茎の根元から花が咲き始めており、毎日2羽のメジロが蜜を吸いに来るのも照屋さんの楽しみとなっている。