コスモス満開 地域笑顔 ピンク一面咲き誇る


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コスモスの畑の小道に立つさわふじ会の(左から)宮平勇さんと山口勝巳さん=10日、西原町嘉手苅内間御殿前

 【西原】西原町嘉手苅の国指定史跡・内間御殿前の畑に、かれんなコスモスの花が咲き誇っている。植え付けや手入れをしているのは、嘉手苅自治会のさわふじ会。会員で自治会長も務める宮平勇さん(69)は「畑の中に小道を作って、真ん中からもコスモスを楽しめるような工夫をしている」と話した。

 昨年10月22日に植え付けた種が満開を迎え、畑いっぱいにピンク色が広がっている。水やりをしていた山口勝巳さん(64)は「これまでは種を購入していたが、今回は丁寧に集めた種から育てた」と話す。会員の与那嶺弘さんがトラクターで耕作するなど、育成は全て住民による手作りだ。
 近くに住む女性は「毎日、台所からコスモスが見えるのよ。雨や風の日は花びらが落ちないかと心配しているさあ」と笑顔で話す。小道を通って孫がいる子ども会の餅つき会場へと向かい、「ここから歩くと、お花が顔を向けているのでうれしいのよ」と生活に潤いをもたらしている。
(小波津昭子通信員)