芸能・文化

きょう、さんしんの日 沖縄の魂を海外へ 県系若者、製作学ぶ

<さんしんの日>三線作りなどを学ぶ県系4世の神谷ジョセフさん(右)とサラ・フォングさん=3日、那覇市の県三線製作事業協同組合

 3月4日は「さんしんの日」。県系4世の神谷ジョセフさん(27)=ロサンゼルス=とサラ・フォングさん(25)=ハワイ=が沖縄に留学し三線製作や芸能などを学んでいる。神谷さんは「三線を弾く人はロスにも多いが歴史や作り方は知らない。終戦直後にカンカラ三線を弾いていたことなどスピリット(魂)を伝えたい」と話す。

 神谷さんは2009年にロスで琉球芸能を取り入れた舞台を見て「ウチナーンチュの誇り」を感じた。照喜名朝一さんが率いる琉球古典安冨祖流音楽研究朝一会のロサンゼルス支部で古典音楽を学んだ。昨年11月からことし4月まで沖縄に自費留学している。照喜名さんの研究所で音楽を、県三線製作事業協同組合で三線作りを学ぶ。沖縄音楽のドキュメンタリーも制作中。三線職人や製作工程、照喜名さん、元THE BOOMの宮沢和史さんらを取材した。インターネットなどで公開する。
 フォングさんは県国際交流・人材育成財団の留学生として昨年4月からことし3月まで滞在する。組合で三線製作、県立芸大で琉舞や古典音楽を学ぶ。これまでに三線5丁、胡弓2丁を作った。「三線作りを通して沖縄の音楽を残したい」とほほ笑む。
 神谷さんを指導する同組合の仲嶺幹さん(38)は「将来は海外で三線の修理や流通を担える人になってほしい。三線に込められた先人への尊敬の念、材料を大切にする思いを伝えて」と期待を寄せている。(伊佐尚記)