【伊江】花を咲かせるのは数年に1度と言われている「幸福の木」(学名=ドラセナマッサンギアナ)が4月初旬から、伊江村立伊江中学校(宮里嘉昌校長)で白い花を咲かせている。
木を入手して以来初めてのことで、4年目で初の開花に教職員の間で話題になっている。
同校職員室前の廊下に置かれた「幸福の木」は約140センチの高さ。夜行性で、生徒が帰宅後の時間帯から翌日の早朝まで開花。小さな白い花が放射状に広がり、直径約5センチの花が20個ほど咲いている。
この木は、校内に緑を増やし、学校生活に潤いを与えようと約4年前に同校が入手したもの。それ以来、職員の並里悦子さんが、木の成長に合わせて鉢替えをしたり、時には外に出して風を通したりして手入れをしてきた。
ことしの3月中旬、一番高い葉の中から茎のようなものが垂れ下がってくる不思議な現象に気付いた。つぼみを見た時には「感動した」と話す。
その後、教職員の間で「夕方になると、どこからか香る」と話題になった。6日、伊波みのり養護教諭がこの花であることに気付き、教職員は花を楽しんでいる。
植物の専門家は「花を咲かせるのは数年に1度。この植物は空気の浄化能力も高く、香りも良い。小さなかわいい花を見られるのは幸せの一つではないか」と話した。(中川廣江通信員)