【南城】おきなわワールド内のハブ博物公園で、昨年12月16日にタイコブラが産卵した卵15個のうち10個が、2月21日から26日にかけてふ化した。
同公園でタイコブラのふ化に成功したのは珍しいという。つぶらな目をしたタイコブラの赤ちゃんたちは飼育ケースの中を元気に動き回り、毒ヘビながら愛くるしい姿を見せている。
タイコブラはコブラ科に属し、東南アジアに生息する毒ヘビ。威嚇する際に頭の下の肋骨(ろっこつ)を広げ、背中にある目玉のような丸い模様を見せるのが特徴。現在公園では成体20~30匹を飼育し、ショーで公開している。
今回ふ化したタイコブラの卵は、人為的な交配ではなく自然交配によって生まれた。ふ化後、一度脱皮し、餌の小さなネズミを食べているという。現在の体長は約30センチ。既に毒を持ち、背中の丸い模様も確認できる。
おきなわワールドは5月2日から6日まで、同公園で特別展示「かわいいコブラのBABYたち」を行う。展示時間は午前10時から正午までと、午後1時半から5時半までを予定している。