幻のラン「イリオモテラン」見事開花


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今や幻のラン「イリオモテラン」開花=名護

 【名護】大型の着生ランで洋ランのバンダに似ているイリオモテラン(ラン科、分布は沖縄、台湾など)が愛好家の手で大事に育てられ、ことしも見事な花を咲かせた。

 花は大株から花茎を4本出し、迫力十分。3センチほどの花は黄地に紫褐色の斑点が入る。茎の根元から新しい株が出てくるので、よく増えるという。市販の株を二十数年前に手に入れ、育ててきた。
 現在自生しているものはほとんど消滅したといわれ、今や「幻のラン」。環境省と県は絶滅危惧種に登録している。
 海洋博公園では種を無菌培養で発芽させ、2010年に約100株を展示して話題になった。
(幸地光男通信員)