宮古島まもる君に「異動辞令」 新制服で立ち位置変更


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異動辞令を受けた宮古島まもる君と応援に駆け付けた子どもら=5月20日、宮古島署

 【宮古島】宮古地域で風雨に耐えながら日夜「立ち番」を続ける警察官型人形「宮古島まもる君」2体は5月20日、瑞慶山力宮古島署長と宮里敏男宮古島地区交通安全協会長から異動辞令が交付された。保育園児や警察関係者らが見守る中、2体は新たな赴任先での一歩を踏み出した。

 辞令を受けたのは市城辺の比嘉入口と、市平良の大浦公民館前で交通監視立ち番をしていた2体。1991年から両地区に赴任し、飲酒運転根絶や交通事故の未然防止、「美ぎ酒飲み運動」をアピールし道行く市民を静かに見守ってきた。
 同日付でそれぞれ、市平良の中休み交差点と、伊良部大橋の開通で交通量増加が著しい市平良の松田整形外科前での立ち番が命じられた。
 2体は長年の激務により日焼けしていたため、しばし“入院”。この日は新たな制服を身にまとって交付式に臨んだ。
 装いも新たになったまもる君を前に瑞慶山署長は「宮古島まもる君は1年365日、休むことなく勤務している。新任地でも宮古島の交通安全のため頑張ってもらい、宮古島の交通事故をゼロにしよう」と呼び掛けた。
 無口なまもる君に代わって、署員が扮(ふん)したリアルまもる君は「新任地でも文句を言わず、市民を見守っていく。皆さんのサポートをお願いします」と語った。式典が終わると、2体はトラックに乗せられ、早速新任地での一歩を踏み出した。