【台風12号】国頭で24時間雨量250ミリ 南大東、最大瞬間43メートル


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<台風12号>暴風で飛ばされないように、重機が屋根を押さえる小波津フサ子さん宅=25日午後9時半すぎ、南大東村南

 台風12号は25日未明から昼すぎにかけて大東島地方を暴風域に巻き込んで沖縄本島地方との間の海上を通過、同日夜には沖縄地方から遠ざかった。本島は暴風域に入らなかった。人身や家屋などに大きな被害はなかったが、県内各地で交通機関がストップするなど県民生活に影響した。

午前5時46分に南大東村で最大瞬間風速43・7メートルを観測。国頭村奥で25日午後23時までの24時間降水量が250・5ミリに達し、沖縄気象台は国頭村に土砂災害警戒情報を発表して注意を呼び掛けた。県内8市町村で一時42人が自主避難し、南大東村で最大約200戸が一時停電した。
 国頭村奥では25日午後3時59分までの1時間降水量が68・5ミリを記録。24時間降水量は北大東村で午前7時30分までに58ミリ、南大東村で午前7時40分までに41ミリを観測した。最大瞬間風速は北大東村で25日午前6時4分に41・7メートル、南大東村旧東で同6時19分に39・1メートルを観測し、両地点では7月の観測史上最大となった。
 沖縄気象台によると暴風警報は大東島地方で25日午後0時50分、本島北部は午後6時9分に解除された。
 台風12号は25日午後9時には鹿児島県奄美市の西南西約40キロにあり、時速20キロで北北西に進んでいる。中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル。南東側160キロ、北西側90キロ以内で風速25メートル以上の暴風が吹いている。