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【名護】名護城の森で生まれたリュウキュウアオバズクのひな3羽が、このほど無事に古木から巣立った。
周辺は静寂で薄暗い環境。7月上旬から姿を見せ「チリリリ」と虫のような鳴き声が聞かれた。最初は3羽並んでいたが、飛べるようになるとそれぞれ近くの枝で親を待っていた。
親鳥は盛んに餌を運びひなに与えていた。早朝ウオーキング中の崎浜幸也さんは「ひながカラスに襲われないか心配だったが、無事に巣立ってほっとした」と喜んでいた。
リュウキュウアオバズクは県のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されている。名前の由来は、青葉(アオバ)のころに飛来するフクロウ(ズクは古語)であるところから。
夜行性で「ホッホ、ホッホ」と区切って鳴く。目は黄色で尾は長い。体長約29センチ。
沖縄野鳥研究会の嵩原建二さんは「ひなは20日前後で巣立つ。親が昆虫類を与えて育てている。静かに見守り楽しんでほしい」と話していた。
(幸地光男通信員)