こどもの国に繁殖賞 オオコノハズク、雌誕生


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
人工繁殖に成功したリュウキュウオオコノハズク=8月30日、沖縄こどもの国

 【沖縄】沖縄市の沖縄こどもの国はこのほど、国や県のレッドデータで絶滅危惧に指定されるリュウキュウオオコノハズクの人工繁殖に成功したとして、日本動物園水族館協会の「繁殖賞」を受賞した。

繁殖賞は同協会の加盟園内で、最初に繁殖に成功した種を対象に表彰される。
 沖縄こどもの国は、数年前に交通事故で野生に返ることができなくなったオオコノハズクの親鳥を保護、飼育していた。昨年5月11日に人工繁殖が成功して雌が誕生した。
 「オーちゃん」と名付けられた雌は、生まれた時の体重は約15グラムだったが、現在は約200グラムまで成長。早ければ10月ごろから一般公開する予定だ。
 同園ではことし5月にも人工繁殖に成功している。担当する金城輝雄獣医師は「野外からの捕獲ではなく、園内で繁殖させることで種の保存と環境教育を行うことができる。今後は自然や近縁種の繁殖技術を高めて成功させたい」と話した。