【ペルー】真栄城県人会長兼移住百周年実行委員長に聞く


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県人会活動について抱負などを語るエンリケ真栄城ペルー沖縄県人会長兼移住百周年実行委員長

 ペルー沖縄県人会の新会長にこのほど就任したエンリケ真栄城会長兼移住百周年式典実行委員長に、県人会の現状や会長としての今後の抱負、移住百周年に向けての取り組みなどを聞いた。
 (聞き手・赤嶺光弘通信員)

 ―まず県人会の現状について。
 「来年一月に沖縄県人ペルー移住百周年記念式典を迎えるので、県人会事務局に日本語の読み書きができる事務員を確保したい。現在、県との書類のやりとりにも大きな不便をかこっており、一日も早く探したい。できればリタイアしていて、奉仕精神のある方が望ましいが、根気よく朗報を待ちたい」
 「県人会の運営については、一世の方々が少なくなってきており、毎年の大口寄付者が減っている。年間の必要経費を補うにも四苦八苦しているところだ。今は、二面あるサッカー場を有料で一般に貸し、その収入で何とかやりくりして当座をしのいでいる」
 ―ほかに収入の確保策は?
 「各市町村人会を通して寄付金を集めることや、ビンゴや諸活動で資金集めを行うことを企画している。これまで続けられている、年間行事のナツメロ大会、ウチナー演芸大会、沖縄料理フェスティバルの『イチャリバ・チョーデー』、市町村対抗スポーツ大会などは県人会最大の収入源なのでこれからも続けていかなければならない」
 ―移住百周年に向けての取り組みは?
 「現在、プログラム作成や記念事業などの最終決定事項の段階に来ているので、今しばらくは公式発表を控えたい。ただ、大まかなプログラムについては既に沖縄県にも報告してあり、並行して行われる第十回WUB世界大会インペルー二〇〇六のイベントにも協力していきたい」
 「百周年の記念事業としては、運動場施設の改善、学習塾教室等の完備などもあり、在ペルーウチナーンチュの総力を挙げて取り組みたい。記念式典の芸能団招聘(しょうへい)については、在ペルー日本国大使館を通じて、国際交流基金に支援願いを出し、童舞集団花わらびとディアマンテスに記念公演への参加をお願いしている」