【フランス】伝統文化と味“満喫” 沖縄の集いに50人参加


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会で振る舞われ参加者に好評だった沖縄料理の数々=パリ市内

 パリで沖縄いっぱいの夜-沖縄の伝統芸能、料理などを楽しみ、沖縄を紹介する「沖縄のソワレ」が、6月24日夜、フランス・パリ市内で開かれた。主催はフランスで年に2回発行されている、フランス語で日本を紹介する雑誌「JIPANGO(ジパンゴ)」(角井尚子編集長)で、日仏合わせて約50人が参加した。

 この日のソワレは、見るもの、聞くもの、味わうもの盛だくさん。在仏日本大使館公使で、元沖縄サミット推進事務局長の山田文比古さんによる与那国島沖合の「海底遺跡」についてのビデオを見ながらの説明。ちょうど、仕事でパリを訪れていたプロジェクト・コアの仲尾覚さん、内間茂桃さんによる同社社長で版画家の名嘉睦稔さんを紹介するDVDも披露された。
 泡盛やラフテー、ゴーヤーチャンプルー、タコライスなど、沖縄の料理も振る舞われた。腕を振るったのはパリに住む料理研究家の小山弘美さん。小山さんは曽祖父が砂糖関係の技術者で沖縄に住んでいたことから、小さいころから沖縄の話を聞かされていたという。また、仲尾さん飛び入りで「わが家のゴーヤーチャンプルー」のデモンストレーションもあった。
 フランス人空手家らによる古武道、パリにある三線サークル(久保誠代表)の琉球舞踊もあり、フランス人の目を楽しませた。
 ジパンゴでは「旅」をテーマに日本各地を取り上げている。企画した角井さんは「沖縄に関心のあるフランス人や、沖縄に行ったことのある日本人からそろそろ沖縄をという声があった」と語っていた。
 泡盛の強さに驚き、ゴーヤーの苦さに「うーん」とうなっていた参加者ら。最後はウチナーの慣習にのっとり、カチャーシーでソワレを終えた。
(又吉喜美枝通信員)